子豚の三兄弟がいました。
長男の子豚は「ワラ」で家を建てました。
そこへ悪い狼がやって来て「子豚君、俺を中に入れておくれよ」
子豚は言いました。
「そんなことをしたら、僕を食べちゃうんだろ? 絶対に嫌だよ」
でも、狼はワラの家を吹き飛ばして、中にいた子豚を食べてしまいました。
次男の子豚は「木の枝」で家を建てました。
そこへ悪い狼がやって来て「子豚君、俺を中に入れておくれよ」
子豚は言いました。
「そんなことをしたら、僕を食べちゃうんだろ? 絶対に嫌だよ」
でも、狼は木の家を壊して、中にいた子豚を食べてしまいました。
末っ子の子豚は「レンガ」で家を建てました。
そこへ悪い狼がやって来て「子豚君、俺を中に入れておくれよ」
子豚は言いました。
「そんなことをしたら、僕を食べちゃうんだろ? 絶対に嫌だよ」
狼はレンガの家を壊そうとしましたが、なかなか壊れそうにもありません。
「焦ってはいけない」
狼は、その家が見える丘に登って様子を見ることにしたのですが、
丘を登る途中に横穴を見つけました。 ちょうど良い隠れ家ができたのです。
(「あした」と「あさって」に続く)