シューズをひっくり返して、トウ(つま先)方向から見たエッジ
マオを苦しめる技術的な問題のひとつは「ルッツジャンプ」だろうか。
ジャンプは6種類あるが、アクセルに続いて難しいと言われる「Lutz Jump」。
カウンタージャンプと呼ばれるほど、ちょっと無理のある飛び方になる。
しかし、素人の目にはフリップジャンプと見分けられないことが多い。
選手でもそれら両方を、正しく飛べる人は少ないという。
マオの憂鬱の原因でもあるようだ。
現在、グランプリシリーズの最中で、「NHK杯」を争い日本で競技会が開か
れているところだ。 そのせいか、土曜日の(asahi)朝刊にルッツジャンプの
技術的解説が載っていた。 これを文章と絵で説明するのはかなり難しい。
YouTubeで「Lutz Jump」を探せば、たくさん紹介されている。
受け手のレベルに合わせて、資料を選ぶしかない。 興味のある方はどうぞ。
ここでも、ルッツジャンプの飛び方は説明しないが、その説明以前にひとつだけ
理解頂きたいことがあるので、写真を撮ってみた。
撮ってみたのだが、結果、巧く撮れない。 説明になっているのか心配だが。
ロングエッジという言葉がテレビの解説などで聞かれる。
これは wrong edge つまり間違ったエッジの使い方という意味で、刃の内側と
外側、それぞれの使い方の問題だが、この説明の「前提」が周知されていない
ように思う。 内側の刃と外側の刃、それがイメージ出来れば良いが。
そもそも、スケート靴なんて、しっかり見ることはない。
ましてブレード(刃)の様子を知る人は少ないのではないだろうか。
スケート場の貸し靴とは事情が違うのだ。
シューズもブレードもたくさんの種類があると思うので、我が家にある靴を
例にして説明していくしかない。
先ず、ブレードの厚さは、靴底に取り付ける「付け根部分」から刃先に向かい、
少し薄くなっている。 エッジ(刃先)の厚さは、ノギスで3.6mmだった。
ナイフのような薄い刃ではない。
厚い刃を研ぐ砥石は円筒形で、その曲面を刃の滑走方向に沿わせる。
結果として、真ん中は弧の形に抉られ、親指側と小指側に刃が立ってゆく。
それゆえ「インエッジ」と「アウトエッジ」という概念が生まれるのだ。
かなり鋭く刃が立っているので、気をつけないと危険ないくらい。
普段はカバーを掛けている 真ん中を自分で切って使う
テレビで見ると、競技中はコーチ等に預け、終われば受け取り、それを掛けた
後に、結果を待つ場所「キス・アンド・クライ(kiss and cry)」へ向かう
カバーを外したところ
ブレードはソールに対してビス止め 位置が微妙らしい
かかとから見る。左用の靴なので、ブレードの上に見える方がアウトエッジ、
下に見える方がインエッジ エッジの真ん中が窪んでいる
Musik
女子はミキが優勝したが、内容は本人も満足出来なかったようだ。
怪我から復帰の 高橋「大ちゃん」、 う~ん、何と言おうか。
でも、やり続けるしかない。 君の選んだ「道」だから。
彼のフリープログラムの曲「ラ・ストラーダ/道」。
LA STRADA - THEME