この写真は神戸在住の友人Nishitani氏が撮影したものを加工した
敵に渡すな「大事なリモコン」と歌われている。
つまり、そのリモコンを持つ者が、鉄人を意のままに操る。
この巨大なパワーは「善」にも「悪」にもなるのだ。 兵器とはそういうものだ。
ところが、この世には完全な善もなければ、完全な悪もない。
曖昧で、薄いグレーから濃いグレーまでの間に全てがある。 しかもそれは、「まだら模様」。
人生で初めてリモコンを明確に意識したのは、金田正太郎が操縦するあの「リモコン」だ。
古い話で、それがどのような仕掛けか知らない。 スティック状のモノが2本付いていたが、
それらはアンテナのようだ。 記憶にないが、昔の「漫画」ではどうなっていたのだろう。
アトムは自分で考える、ガンダムは人間が乗り込んで操縦する。
鉄人は単なる機械だ。 当時の日本帝国陸軍の技術では仕方のないことか。
遠隔操作とはいつ頃から考えだされたものなのだろう。
使われるものが機械とは限らないようにも思える。
後方の司令官は前線の兵士を命令ひとつでリモコンする。
つまり、わたしたちは「善き命令者」を選ばなくてはならない。
Musik
28号は鉄で出来ているから鉄人だ。 一般的な概念では、「鉄人」とは稀に見る頑丈な人間、
永いキャリアを現役で活躍した人などに、与えられる称号か。
ロン・ハワード監督「バックドラフト」という消防士の映画があった。
ベルが鳴れば、彼等は立ち上がる。
指令はチームとして動くためにある。 彼等は自らの意思と判断で行動する。
その感動的なテーマ曲の冒頭は、直後にバックドラフトが襲いかかるような不気味さと、
それに立ち向かう消防士の勇敢さを連想させる気高い音だ。
その曲を、頂いた料理番組があった。
当時から疑問だった。 あの料理人達がアイアンマンとは思えない。
これは「料理の鉄人」ではなく、「料理の達人」というべきものではないか、と。
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