家の中でスウィングするものを探した・・・
今夏は、あまりクーラーの世話にならず、代わりにファンが活躍した。
村上春樹の新作が評判だった。 売れた、ということしか知らない。
その後はどうなのだろう。
過日の受賞は関係していると思うが、外国からの評価に左右される存在では
ないはずだ。 日本の宝は日本人が見つけたい。
音楽の重要な要素である「スウィング」の説明は難しい。
いつも悩むが、エキセントリックという言葉を使っている。
誤解の危険は承知。 (ケプラーの第二法則よりは良いでしょ?)
この場合のエキセントリック、機械関係の言葉で「偏心」(偏芯)という
意味に考えてほしい。
人間も、「心の中の芯」が外れていれば、結果として奇矯な振る舞いが
起こるのだろうが、日本語では、普通はその意味でしか使われない。
円板の中心から外れたところに芯棒を差して、その軸を回転させる。
この「グルングルン感」で、スウィング感を説明するのだが・・・。
つまり、拍だけを合わせるのではなく、そこへ至るエモーションが欲しいと
いうことを伝えたいが難しい。
以前、ジミー・ペイジが来日中に、津軽三味線のビデオを見せられ、
感想を求められるところをテレビで見た。
「素晴らしいスウィングをしていたね」みたいなことを、彼は言った。
そう、それなんだよな、と思う。
村上春樹の著作に「意味がなければスイングはない」というものがある。
もちろん、このタイトルはジャズの名曲
「スウィングしなけりゃ意味がない」を踏まえたものだろう。
It Don't Mean a Thing (If it Ain't Got That Swing)
ここで、彼もスウィングの説明を試みている。
実は、これを読んだときに、彼が音楽を愛していることがよく分かった。
それだけで嬉しかった。
さて、これはちょっと興味がある。
ボブ・ディランとハルキ・ムラカミは、
どちらが先にノーベル賞をもらうか。
しかし、その前に、カズオ・イシグロだろう。
Musik
友人のバンドがこの曲を演奏すると、重かったなぁ。
本家、エドガー・ウィンター・グループで「フランケンシュタイン」。
これっくらいのスウィング感が、好きだ。
Edgar Winter Group – Frankenstein