甘党だとか辛党だとか、決めつけたがる人が居て困る。
無意味で不可能な区分けだ。 どちらかしか口にしない人に会ったことはない。
例えば、食後に甘いものを肴にして酒を飲むことは、珍しくないのでは?
他人のタイプを、区分けして自分が安心したいのかもしれない。
気になるなら考え続ければ良いではないか。 考えることを拒否しているように見える。
頭の中の「未決の箱」に書類が積み重なるのはちょっと苦しいが、人生はそんなものだ。
スッキリすることの方が少ない。
自分自身が甘いものが嫌い、と思ったことはない。 普段、あまり食べないだけだ。
頂き物の「水ようかん」がちょっと気に入らず、アレンジしてもらった。
真夏には冷菓でも暑さを凌げないが、秋には涼しげな味と佇まいが実感できる。
寒天より、断然、ゼリーが好き。
水ようかん入り抹茶ゼリー、こいつはスッキリするね。
この曲は「フランスの音楽家」ドビュッシーの作。 ミケランジェリのピアノ。
彼の考えだした音楽的書法は、彼を「印象派」と呼ばせる。
「フランスの音楽家」というのはドイツ風の音楽を書いているのではない、という意味だ。
ヨーロッパを席巻していたのはワーグナーを筆頭とした「ドイツ後期ロマン派」だが、
その存在は明確に見えていても、自分の音楽的立場を守り通した人。
いちおう、アンチ・ワグネリアンに分類できそうだが、彼は、音楽上の闘いのために時間を
使い過ぎていない感じがする。
天才と言ってしまえば簡単過ぎるだろう。
世の中の流行と少し違うところに立ち、自分の音楽を深めていった。
パリ万博で東洋文化の洗礼を受けているが、それも理由のひとつかもしれない。
彼は「未決の箱」の重さに耐えたのだと思う。 しかも、それほど苦しまずに。
いつも、そんなスッキリした音に聞こえてくる。
「映像」の第1集から「Reflets dans l'eau」
曲名を英語にすれば「 Reflections in water」
Musik 「水に映る影」