8月18日の「1本3円」、コメントの続きとして。
ローズ指令 --------「RoHS」とは Restriction of Hazardous Substances
電子機器における特定「有害物質の使用制限」についての欧州連合(EU)による指令
金属の接合には何種類かの方法がある。
接合したい金属よりも融点の低い金属を溶かし、それを仲介にして金属の部材同士を
接合する方法が「ロウ付」brazing と「ハンダ付」soldering 。
半田とは錫と鉛の合金のことだ。 この鉛を使うことが禁じられた。 環境に悪い、
というのが理由である。 環境問題となると、話は「難しい」ことになる。
写真は、錫(スズ)メッキした銅線をハンダ付して形にしたもの。
WIRE ARTとかWIRE CRAFTと呼ぶ人もいる。
この半田には鉛が含まれている。 ということはローズ指令違反となるのか?
EEE(electrical and electronic equipment、電気・電子機器)ではないから対象外
となる。 ランプのシェードとして使ったら、どうなる?
確かに、日本はEEEを輸出している、大量だと思う。
規制をされるのは、鉛、水銀、カドミウム、六値クロム、あとはビフェニルと
ジフェニルの一部。(樹脂系の対応の方が大変だったようだ)
もちろん、それらを使わずに済ませたいので、規制に対応している。
ビスの話を思い出して頂けるなら、メッキしてあるクロムの種類が抵触していた。
ふと考えてみる、散弾銃の弾の玉って、何で出来ているのだろう。荒っぽい世界だ。
釣りに使うウェイトは何で出来ているだろう。 外れたら回収は無理だろう。
レントゲン線を防ぐには?・・・(医療器具は対象外になっているようだ)
殆どの自動車には鉛蓄電池が積まれてなかったっけ?
地球に優しいらしいソーラー発電機も、鉛がないと貯めておけない。
クリスタルガラスって鉛ガラスと言うけれど。 考えても仕方ないので、次へ。
話を小さく小さくしよう。 というわけで、現在は「無鉛半田」を使っている。
鉛の替わりに使われるのは「銀」だ。 高価で、そして扱いにくい。
融点が高いのだ。 ということは地球に対してハイ・インパクトとなる。
蛇足だが、ローズのことを何を勘違いしているのか、ロハスという人がいる。
最初の文字、ローズは「R」で、ロハスは「L」だから間違いようもない。
この場合「制限」と「生活」の最初の文字。
日本人が「R」「L」の区別がない言語空間に生きているからだろうか。
ロハスは、Lifestyles Of Health And Sustainability
健康で永続性のある生活様式、かな?
Musik ジェフ・ベックの名作アルバム「WIRED」から
「Goodbye Pork Pie Hat」
先日もnhkで再放送された「ロニー・スコッツ・クラブでのライブ演奏」で。