朝顔が咲き始めた、のは良いが、これが小さい。 直径が3cmといったところ。
茎も細いので、これで仕方ないのだろうか。 朝早くに、しぼんでしまう。
ミョウガは、葉っぱが黄色くなりつつある。 現在372個。 400個達成できるか。
ブラックベリーは勢いを失った。 ムカゴが大きくなってきている。
7月4日「庭クック」で紹介したストーブ、実は、我が家では通称で、まかり通る。
その名は「トーマス」。 「トーマスする」、みたいな使われ方となる。
名を言えば、由来を知りたくなるかもしれない。 連想できるものはふたつだろう。
其の一。 機関車トーマスに似ているから。 釜である以上、仲間に違いない。
其の二。 トーマス教会に似ているから。 聖トーマス教会はライプツィヒにある
ルター派の教会で、建築的にはゴシック様式に属する。
そうなると、当然だが、塔がある。 塔と煙突は似ている。 まぁ、そんなところ。
「ゴシック様式」とは、意味のわかりにくい言葉だ。
歴史には「蔑称」が溢れているが、これもそのひとつ。 言葉としては「ゴート風」
となるが、実際のゴート人(ゲルマン系)の建築はどのようなものか知らない。
ルネサンス期のイタリアから、野蛮なものと決めつけられた。
ここにはドイツを田舎と見下す気持ちが見えそうだ。(事実、ドイツは遅れていた。
何か説明例を考えたい。 小国が並び、国として機能するまでに時間がかかった。
近代に於いても影響が残り、機関車トーマスに因んでいえば、鉄道建設も遅れた。
しかし、そのことがドイツを自動車王国へ導いていった、とも考えられる。)
ルネサンス様式のほうが古典主義と言えるが、この系譜はバロックに続いてゆく。
このトーマス教会の音楽監督(カントール)を永く勤め、墓もこの教会にあるのが
ドイツの天才、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。
(つまり、彼はルター派。 音楽上もプロテスタントとしての運命を避けられない。
当時、音楽の世界を支配しているのはイタリアである、ヴァチカンを擁する。
モーツァルトが、わざわざアマデウスというラテン系の名を使うのは、そのため。
後に、イタリア対ドイツの音楽上の闘いが始まり、ドイツの逆襲もご存知の通り。)
干していた薪(剪定した枝)に雨が降り続き、キノコが生えたり、腐りかけたり。
やっと、ここにきて安定した天気が続いている。
ジャガイモは芽が出ないうちに食べなくてはならない。 トーマスしよう!
なぜか、トーマスは主に彼女の担当。 で、わたしは密かに彼女のことを、
J.S.B.に倣い、「トーマス・カントール」と呼んでいる。
ジャガも、タマネギも、そのまま入れちゃえ。
彼のライプツィヒ時代の音楽でも聞きながら、庭でコーヒーにしよう。
Musik BWV 211 「Coffee Cantata」