ノビル(野蒜)ユリ科。
かなり昔のこと、庭の端っこに生えているネギのような植物があった。
それを見ていたときに、通りすがりの年上の女性に声をかけられた。
「ソレ、ノビルデショ」と言われたのだが、言葉の抑揚から自分には、
「伸びるでしょ」と聞こえ、なんと言って良いものか、返答に困った。
彼女はおかまいなしに、「それ、頂戴」と言って、掘って持っていった。
花が咲かないと思ったら、ツボミがムカゴのようになると聞いた。
ムカゴ(零余子)といえば、我が家では山芋を栽培しているので、
秋には、そのムカゴの収穫に追われる。
(というほどではないが、手がかかる)
山芋のムカゴは、秋になれば紹介できるだろう。
これは何に似ているかといえば、こちらも真珠だが歪(いびつ)な真珠。
つまり、「バロック真珠」なのだ。それ以外に例えられない。
この言葉からバロック建築は連想できるが、バロック音楽には思いが
繋がらない。J.S.バッハの端正で幾何学的な部分は、対極にありそう。
ここが難しいところ。危険な言い方かもしれないが、バッハがいなければ
バロックミュージックの全体像は掴みやすくなると思う。
(もちろん、これはわたしの勉強が足らないからだろう)
何でもかんでもモーツァルトを聴かせると良い、という話があるが、
アミが寝る場合には、それよりもバッハを好むようだ。 まさに同感。
Musik
ノビルの茎の写真はダンスを思わせる。
代表的バロック建築「ヴェルサイユ宮殿」、ここの主の「太陽王」。
彼はバレエダンサーとしても有名だった。
ルイ14世の宮廷音楽監督ジャン・バティスタ・リュリの曲で
Marche pour la ceremonie des Turcs
(そのまま訳せば、これも「トルコ行進曲」?)