10年くらい前までだったか、近くの高校で、それは普通校もあれば、
工業高校もあったが、都民向けに特別講座が開かれていた。
今ではそんな話は聞かない。
いろいろな製作技法が学べるのだ。 人気の高いのは「陶芸」だったろうか。
講座の開催は、学校の長期休み中か、さもなければ夜間ということになる。
施設はともかくとして、先生方はご苦労も多かったに違いない。
なんといっても、通常の業務に足された余分な仕事である。
先生方は、よく泣いておられたようだ。
何故、泣くか。 それは、感激しているから、なのだ。
なんといっても生徒が真面目。勉強したがって瞳を輝かせている。
話を聞き漏らすまいと、オッチャンもオバチャンも目と耳をそらさない。
先生なら、こういう授業を目指している。 だから、先生と生徒の幸福の時間。
自宅にサンドブラストの機械を持っていない。
こういうチャンスに、いろいろと吹き付けて遊ばせてもらった。
その他にも経験させてもらったが、写真はグラスにサンドブラスト。
市松模様が最も効率的だと思う。 シートの切り抜きが早い。
椀子蕎麦のように次から次へと、じゃんじゃん作った。
Musik
暑いので、涼しい音楽を聞いてもらいたい、と考えた。
曲は有名、クリスマスの音楽、チャイコフスキーの「ナットクラッカー」。
このバレエは楽しい曲で溢れているが、ここでは「金平糖の踊り」を。
曲名に少しだけ説明が必要と思われる。
原題は「ドラジェの精の踊り」となっている。で、ドラジェとは何か。
今なら正解率20パーセント以上、という問題かもしれないが、日本に紹介
された時代には、その意味は分かりにくかったのだろう。
大まかな意味は、砂糖を溶かしてコーティングに使った菓子の類か。
そこから、似たものを連想して「金平糖」という言葉を当てたと思われる。
長くなって恐縮だが、
YouTubeの画面に飛ぶと、「シュガープラムの精の踊り」となっているので、
いぶかしく思われるかもしれない。
実は、シュガープラムが何だかは知らない。甘いのか、砂糖まぶしなのか。
砂糖でコートされていれば、拍手、である。
英語圏ではこの曲名を使うことが多い。
お待たせしてしまった。 オチは考えてある。
「グラスハープ」での演奏を選んであるので、どうぞ。
と言いながら、大変申し訳ない、あとひとつ、大事な話を。(困った性格だヨ)
この曲は「チェレスタ」という当時最新の鍵盤楽器が初めて使われた曲。
まさに的確な選択。 オリジナルをお聞きになれば、ドラジェが想像できる?
可憐な響き。 もちろん、グラスハープも可愛い。