不躾な営業の電話が掛かってきて、気分を害することはありませんか?
先日、リフォーム関係 : お前の住んでいる家は、建築後何年だと尋ねられた。
「戦後すぐなので」・・・戦後が分からないらしい。(日本は戦争してたんだよ)
「60年は経っていると思う」・・・相手は絶句、驚いて気を失ったようだ。
さて、日本の家は20数年で建て替えられるという話を聞くが、本当なのだろうか。
そのくらいの寿命しか獲得できなかった「色あせた家」も見かけることは
ある。
きょうは建てられてから40年という「家」を訪問した。
最近、知人がその家に引っ越したので、お宅拝見というわけだ。
時間が醸すもの、確かに、こちらが歳を取ったから分かることも増えただろう。
しかし、若い人の中にも、素直にその感触を受け入れる人もいる。
尋ねた古い家は、平屋建ての賃貸住宅。 庭あり、池あり、カー・パークもある。
立派な玄関無し、床の間無し、フローリングに畳は使われておらず、全て板張りだった。
(flooringとは床の設え方や材料のことだろう、wooden flooringなら板張りだが)
その少しヤレた部屋に、時代相応の家具が配されて、見事な調和を見せていた。
滅多に見ない美しさだった。家の主はイラストレータ。仕事場と住まい。
わざわざ古い家屋を探して移り住み、自分なりに「心」と「手」と「金」を掛ける。
センスと根性のある住人を訪問するなら、こちらも心を込めて土産を用意しなくてはね。
気に入ってもらえるか、それは分からないが。
Musik
その家のオーディオセットから聞こえていた。
詳しくないが、あれは確か、ビートルズの「I WILL」。 抜き加減が部屋に合っていた。