わたしたちの住んでいるところは、地理的に言えば「東京都」の中心部、
文化的に言えば「東京」の西の外れ、つまり山の始まるところ。
敗戦後間もなく建てられた「古い平屋」に、夫婦と三毛猫。
家は、たぶん30坪未満で、土地は100坪くらいの借家暮らし。
夏場、庭の手入れは大変な作業となる。例えば、特定の植物を雑草と呼び、
それらを排除しようとしても、終わりのない作業が始まるだけ。
全てを自分の思うがままにしたくても、それは無理だし正しくないだろう。
自然は人間のために与えられたものではなく、植物は一所懸命に生きている
わけだから、なんとか折り合いを付けてゆかなくてはならない。
そんな家でこれまでの人生の半分以上を過ごした。
庭の様子も折々に紹介してゆこうと思う。
猫は過去にもいたけれど、この三毛猫は人間嫌いで有名。
でも、わたしたちにとってはアイドルといえる。
そのほかに擬人化されているものは自動車だろうか、古いチビッコ車。
落ち着いているけど、すばしっこい。
動作の度に「よいしょっ」と言わないところが愛される理由のひとつ 。
この家の人間も少し古くなったが、幸いにも健康に暮らしてきた。
わたしたちは夫婦で勉強して、いろんなものを作り造り創り続けている。
果たして、積み重なった知識は知恵となって飛び立つのだろうか。
yoshiki iwamoto / noriko iwamoto
Musik
猫も跳ぶが人も跳ぶ。映画「リトル・ダンサー」のラストシーンは忘れられない。
しかし、冒頭のシーンはもっと印象に残っている。
T.レックスのレコード盤、「コズミック・ダンサー」に針が降りて映画は始まる。
この映画は舞台化されて第63回のトニー賞を取ったそうだ。