自然は、こちらの都合なんて考えてくれやしない。 羽田から帰った翌日から山椒の収穫に追われた。 まだ赤くて小さな「若葉」を摘む。 それと、花になるところ、それを何と呼ぶか分からないので、我が家では勝手に「花芽」ということに。
家の敷地、その東北の角に植えてある。
つまり、この鋭い棘で「鬼門」を守って貰おうという考えなのだ(笑)
本当は、鳥が運んだか、ここに勝手に生えてきた。
この若葉の成長はとても早くて、一日遅れると状況が変わる。
花もすぐに咲いてしまう。
豆腐が入っているパックに摘み取るけれど、1時間では、いっぱいにならない。
棘は痛いし、大変な苦労なのである。
では、何故と問われれば「美味しいものが食べたい」、ただそれだけ。
では、例をひとつだけ。
麻婆豆腐というものがある、味としては「麻辣豆腐」(マーラー豆腐)であり、山椒の爽やかで痺れる辛さの麻味(マーウェイ)、唐辛子の辣味(ラーウェイ)のふたつで成立するけれど・・・。
唐辛子を使わない、我が家の定番料理に「麻辛豆腐」というものが出来た。
昔は「麻豆腐」(マー豆腐)とも呼んだけれど、これだと他の料理を指すことになるので、マーウェイ豆腐と言えば良いのだろうか?
とにかく、佃煮になった山椒は、いろいろな料理を助けてくれる。