プラムポックスウィルス/Plum pox virus の蔓延を防止するために、
「緊急防除指令」が制定、施行されている。
詳しく知らないけれど、梅などが感染するウィルスで、果実の表面に斑状の紋が現れ、実は成育しないで落ちるという。 現状の理解では、アブラムシが媒介するらしい。
感染した梅の実を食べても害はないというものの、商品としては成立しないと思う。
生産農家は大きな打撃を受けることになる。 国内での感染は発表されていなかったけれど、残念ながら2009年に青梅市で発見された。 感染の拡大を防ぐには、今のところ伐採しかないようだ。 切って、根を全て抜く。
農地では感染樹の割合が1割を越えると、畑全部の樹を伐採すると取り決めた。
青梅には、梅郷地区とそれ以外の地区を合わせて、10,000本以上が伐採される予定になっているとか。
3年間、発症が確認されなければ、新しい苗を植えてもよいそうだが、これは苦しい判断だろう、全てを抜いて3年間我慢するか、様子を見ながら進むか。
梅郷地区には25,000本の梅の木がある。 その2割が今年の伐採予定。
青梅の梅が咲かないのは寒さのせいばかりではなかった。
農林水産省令について
きょうの写真は、青梅の和菓子屋「紅梅苑」の商標。 ひとつの花に、ふたつの実をつける「鴛鴦梅/えんおううめ」を意匠化したもの。