埼玉県入間(いるま)の「コストコ」へ行くことがある。 立地としては国道16号線沿い、圏央道の入間インタすぐ近く。
そして隣は「三井アウトレットパーク」、混み合うことが多い。 自分としてはアウトレットストアへ行くことは少ない。
ということで、広い敷地が利用されているが、以前は何に使われていたか・・・。
ここには有名メーカの工場が建っていた。 「HOYA株式会社・武蔵工場」である。
縁あってペンタックスのチビカメラが我が家にやって来た。
カメラに興味のある方なら、言いたいことはご理解頂けたと思う。 紆余曲折を経て「ペンタックス」はHOYAの友好的TOBを受け入れ、傘下の企業となっていた。
2008年、両社は合併。 このチビカメラのマニュアルにも、発行者は、
「HOYA株式会社 PENTAX イメージング・システム事業部」とある。
ところが、ところがなのである、予定されていたような気がするのだが、HOYAはこの事業部を今年の夏前に売ってしまった。
現在、競合社であった「RICHO/リコー」がペンタックスカメラのブランドを持つ。
漂流が始まると、なかなか落ち着く場所を得られないことがある。
5月5日生まれとしては、この「ペンタックス」という名に特別の愛着を感じているので、穏やかな心境でいられない。
昔、「旭光学」のペンタックスは「アサペン」と呼ばれた。
だとすると、このチビカメラは「ホヤペン」ということになる。
そしてこれからは「リコペン」、と呼ばれる?
アーサー・ペンと言えば高名な映画監督、「奇跡の人」が代表作だろうか。
でも、年齢的な理由で、公開当時に見たのは「ボニー・アンド・クライド」。
アサペンとは関係ないけど、邦題は「俺たちに明日はない」だった・・・。
ホヤペンの命は短かった。 HOYA発祥の地は「保谷市」(「ほうや」と読む)、そこには既に社屋は無く、この市名も今世紀になって消えてしまった。
リコペンと言えば、トマトや人参の「赤い色」。
リコーと上手く溶け合うことを祈りたい。