きのうは雨の時間もあったけれど、曇り、そして午後からは意外に晴れた。
「さつき晴れ」? ありがたいこと。
雨が降ったり、雲が低いと、どうしても遠くを見なくなる。 人は、ときに遠くを見なければならない。
久しぶりに、赤い夕日に照らされた外へ出てみた。
庭の角に建っている水銀灯、考えてみると、これが初めての撮影、30年以上見ているのに。
しかし、まぁ、ケーブルの増えたこと増えたこと増えたこと。 過去の大雪(?)で傾いた「電信柱/デンシンバシラ」や「電力柱/デンリョクチュウ」が多い関東で、これは恐ろしい光景でもある。
金持ちの国からは「架空配線」は、とてもアジアンな景色という。 人種差別的にも聞こえるこの言葉。
(架空と書いて、気になった。 「想像上」という意味の「架空」と同じ字ではないか。「架空の話」なんて言うのと同じだ。 もちろんこの電線の場合は現実に「空中に架する」という意味だが、初めて気がついた。 つまり、想像で空に架した「絵空事」という使い方であることが実感された。 こんなことがよくある凡人の人生、恥ずかしいものだ。)
話を戻して、地下埋設のケーブルは、空や町並みを綺麗に見せる、とは言える。 気まぐれに架空配線を擁護してみると、日本は地震の多い国だ。 地下ケーブルの復旧は難しいのではないだろうか。 地震の無い国のように、ただ埋めれば良いというわけにはいかない。
しかし、倒れたポールやケーブルが引き起こす災害と引き換えになってしまう。 都市計画者には、その両方を解決する義務があると言える。
ところで、ポールに乗っかる灰色の鉄箱、以前はPCB(ポリ塩化ビフェニル)が入っていて、これが二次災害を起こすと言われていたが、現在では代替の絶縁材が使われ、まったく、全然、危険は無いのだそうだ。
ところが、国内のいろいろな機器にPCBは使われている、たまに爆発もして危険な物質が飛び散るが、これが「眠る爆弾」と呼ばれるものである。 でも、こんなもの、ほかにもたくさんあるのでは? 人間だって、そんなものかもしれない。
夕焼けから、何かロマンティックな(ローマ風の、という意味)記事にしようと思いつつ、電線を伝って違うところへ来てしまった。 誰か、アースに落として。
鉛の飛行船「Led Zeppelin」も、夕日に染められ「Red Zeppelin」
みなさんに、胸いっぱいの愛を! Whole Lotta Love