どちらも収穫してから、食べるまでには手間が掛かる。 基本的に食べ物とはそういうものだ。 フキには灰汁抜きとスジ取りがあって手強い。
先日のナツミカン、ピールを煮たが続報として「バレンシアの月」。
スゴく大雑把に言えば、(砂糖煮にしたり、それを酒に漬けたりした)オレンジピールをチョコレートでコーティングした菓子。 皮の形が三日月のようになるということか(ちょっと分からないが)、この名がある。
チョコレートでコーティングするためにはテンパリングという行程が必要になるが、これは難しい。 カカオバターの結晶に適正な温度を与えて、安定的に固化するといえば良いのか。 上手くいくと滑らかなコーティングが出来るし、味も違うのだと言う。 チョコレート・フォンデュとは、わけが違うのだ、と聞かされることが多い。(菓子づくりに詳しくないので悪しからず)
さて、我が家。 そこまでやってられない、ということで本来の材料であるクーベルチュール・チョコレート(円板のような、これはなんという形?)、コインのようなのを渡されて、「一緒に食べてなさい」ということになった。
まぁ、それで良いのである。 加減できるし、満月だ、いや、これなら半月だ、とか言いながら試食。 なんでこんなにチョコとオレンジって相性が良いのだろう。 これを肴にブランデーなど舐めたいものだ。
普段、甘いものを特に食べたくはならないが、こういうのは誘惑だなと思う。
トム・ウェイツの「テンプテイション」
モントリオール・ジャズ・フェスティバルでのダイアナ・クロールのパフォマーンス