日が射して暖かくなった。 越冬のために家に入れていたガジュマルの鉢などを外に出して、たっぷりの水と日光。 冬に強い「クリスマス・ローズ」の新芽が出て成長している。 クリスマスに咲くからクリスマス・ローズのはずなのだが。
調べてみたら、日本では「レンテン・ローズ」というものがクリスマス・ローズとして流通しているとのこと。 キリスト教者でなければ理解できない言葉だ、「レンテンって何?」。 クリスマスに並列できる言葉でなくてはならない。
なんでも、「灰の水曜日」から「感謝祭の前日」までが「四旬節」つまり「レント/Lent」らしい。 では、それはいつ頃か、四旬節というなら40日間だろう。 暦の話は奥深い、これも適当に説明するしかない、つまり「春」である。
その頃に咲く、このキンポウゲ科のクリスマス・ローズにそっくりの花は、たぶんレンテン・ローズなのだろう。 実際はそれよりも初夏に掛けて咲くような気がする。 花期はもっと遅い。
クリスマス・ローズと呼ぶべきは、「へレボルス・ニゲル」という種類だけなのだそうだ。 しかし、あまり見かけないものらしい。
下を向き加減に咲くので高く設えてある。 鉢はウェーバーのバーベキューグリル(昔は結構な値段だった)。
去年の様子。 一昨年に比べるとがっかりする咲き方だった。 でも、そういうものかもしれない。
種が取れたので実生に挑戦中。
去年の記録では5月に咲いていた。 我が家では花の時期は Lent より遅い。
速度記号のレントは Lento と記す。 ヘンリク・シェリングのヴァイオリンで、
ドビュッシーの「 Lento より遅く」