隣の家、庭が畑になっている。 といっても住人が管理しているのではなく、彼の友人が畑遊びをしている、そんな様子だ。 ときどき収穫したものを分けてくださるのだが、今回はこんなものを頂いた。 地上の葉っぱを見ているときは「里芋」だろうと思っていたが、これは「八つ頭」なのだそうだ。 ご覧の通り、見た目は、かなりスゴい。
これでは、なんだか分からないと思うので洗ってみたが、それでもこんな感じ。
里芋とはよく似ているが、親芋から子芋が分球しないのが八つ頭とか。 独立しないのだな? なんだか、最近の子供たちのようでもある。 親にくっついたままなのだ。
葉っぱは見分けがつかなかったが茎に違いがあるらしい。 葉は「蓮」と同じ感触がある。 大きな水玉が転がり落ちるのを見たことがあると思う。 水玉が汚れを含みつつ落ちてゆくので、ある種の自浄作用でもある。
葉の表面はツルツルスベスベというわけではない。 とても小さな突起で覆われている。 その上を水玉が転がるのだ。「蓮の葉」で、そのことが研究されたからか「蓮の葉効果」「ロータス効果/Lotus effect 」と呼ばれる。
化学的でなく物理的、棘という機構が、綺麗で大きな水玉を作る。
八つ頭は正月に食べることが多いような気がする。 八方に芽が出る、などと言うのだろう。 先ずは煮物。 この器の左側が「ヤツガシラ」、右側が「サトイモ」。 食感の違いが絵でも分かる。 左が白く、右が透明に近い。 食べてみる。 家人が言った「片栗粉と小麦粉の違いのようだ」と。
Talking Heads と「頭」繋がり、 晴れた日に畑作業が行われる。