連休は天候に恵まれた。 柿の実が枝葉に隠れているので、日が当たるように葉を落とした。
葉を大切にと言われているものの、そうこうしているうちに、枝も切り落としたくなる。
通り掛かった友人が、収穫前に枝を落としてはいけないと、塀の外から声をかけてきた。
蜂屋柿という種類だったと思う。 大きい、そのせいか落果が激しい。 原因は手入れが
悪いからかもしれない。 色付き始めているが、全部で6個しか残っていない。
その根っこのところに山芋が育っている。
春になると、そこかしこから芽を出す。 なんとか棚を作ってそこに這わせる。
ムカゴは夏から秋まで採れるが、ツルの全体が枯れてきたので根を掘ってみよう。
すなわち、その部分が山芋というわけだ。 細かい種類はよく分からない。
とにかく勝手に育っているだけなので、できた形も勝手気まま。 料理には使いづらい。
自分で育てて収穫すれば、どんなに小さくて形が悪かろうが、それはもう何がなんだって、
おろそかにできるものではない。 全てが愛おしい。
洗って準備するとこれだけになってしまった
少し大きなものは摺りおろし、小さいのは皮を剥き、荒く潰した。
これらを合わせて、フライパンなどでホットケーキのように焼く。
粉を使えば大根餅のようになるだろう、と想像する。
お好み焼きに芋を入れることが多い。不思議なことに、芋と粉を合わせると重くなる。
摺りおろした芋だけを焼くと、これが意外に軽い、さっくりして気持ちよい。
ガンガン殴ってそのまま焼いた 野趣を楽しむ これはオキアミが入っている
より洗練されたもの、「摺り」と「殴り」が半量ずつ 摺りは少しで良いかもしれない
焼き上がりのアツアツを箸で切り取り、ふうっと一息冷まし、例えば、ゆず胡椒醤油・・・、
これ以上美味いものがこの世にあるだろうか、とそのときは思うのだ。
女将さ~ん、淡麗系の吟醸酒、冷たいのお願いしま~す。 みたいな感じかな。
Musik Norah Jones - The Long Way Home