家のドア。
しかも玄関ドアというのだろうか、訪れた人が最初に触れるところ。
考えたこともなかったが、これを自作する人は珍しいのだそうな。
確かにね、そうかもしれない。 大草原の小さな家じゃないのだから。
しかし、ご近所さんを見回す限りそれほど驚くことではないように思う。
壊れたり、都合が悪くなったりすれば、なんとかしなくてはならない。
真鍮のドアノブ、一部の人には羨ましいものでしょう。
改めて見てみると、手のひらで磨かれまくって輝いている。
写真の説明をすると、上から、
ガラス窓、
本物の古いガラスといえるだろう。表面が平滑ではない。
チャイム、
これは電子音を発生させるものではない。
電磁石でバーを打つ。電気鉄琴。ピ〜ンとポ〜ンの2音しかないが。
郵便受け、
当時、ロックの方法に悩んだ。
今思えばこのサイズは小さすぎる、郵便物は大きくなった。
そして一番下の四角い穴、これが重要。
それが欲しくてドアを新規に作ったのだから。もちろん、猫のためである。
(借家住まいなので元のドアは保管していた)
もう、だいぶ昔のことになるが、永い時間たくさんの猫がいた。
穴の上から蝶番でアクリルの板を吊っていた。両側に動くように取り付け、
猫が頭で押せば、自由に出入りできていた。
永く飼うことが出来れば、沢山の「死」を経験する。
幸いなことに病気も怪我もしなければ、老いて最期を迎え、ゆっくりとした
「さよなら」の時間を過ごす。最後の最後には看病や介護が必要になる。
わたしたちは10年間に渡り、喪失感から立ち直ることが出来なかった。
今はアミがいる。でも、猫の出入り口は閉ざされたままになっている。
彼女が出入りを希望するときにはドアを開ける、人力で。
Musik
ドアーズ、いくと思います?
「ライダース・オン・ザ・ストーム」、最高ですよね。 しかし今回は、
自作のドアが珍しいという話に引っ張られて、ロシア5人組、ムソルグスキーの
「展覧会の絵」から終曲の「キエフの大門」。
もちろん、ドアに「大門」は大げさですが、手作りドアは珍しい風景でしょ?
テレ朝の「ナニコレ珍百景」ってこれじゃなかったっけ。